旅に出て2～3日もすると「日本食が恋しい…」なんて話をよく聞きますが、私にはそういう経験がほとんどありません。
そもそも日本で生活していても毎日和食を食べているわけじゃないので、外国にいてもその日食べたいものを食べるだけ。だから、日本食が恋しい！って思ったことはほぼないのです。

とはいえ、2週間ほどヨーロッパで生活していたときのこと。洋食にちょっと飽きて、中華料理屋と韓国料理屋に行きました。そしたら、それがもう、めちゃくちゃ美味しくて…。
結局どちらも2日連続で通ってしまったくらいです。

そして、

　「この店の料理は日本で食べても同じくらい感動するのか？」

　「それくらい本当に美味しかったのか？」

　「それとも、単にアジアの味に飢えていただけなのか？」

と自問自答しながら、それから更に２週間後に帰国。1食目に食べたおにぎりと素麺は、正直「普通に美味しい」くらいで、特別な感動はなし。

結局のところ、これは日本食という故郷の味がどうこうではなく、自分の好きな食べ物を長期間食べられないことによるストレスが生んだ現象なのかと。

健康診断明けのビールみたいな。