2025/11/08 16:42
海外を旅していると、よく目にするのが“席の譲り合い”です。
体感として、日本の倍以上は見かける気がします。
先日、日本を旅していたときのこと。
満員のバスで高齢の男性が立っていました。
私の席からは少し離れていて、しかも疲れていたので、正直そのまま座って様子を見ているだけでした。
むしろ「譲る気なんて毛頭ない」というのが正直なところ、、、
ところが、そのとき、西洋人の若い女性がスッと立ち上がり、その男性のもとへ行って自分の席を譲ったのです。
男性は英語は話せませんし、彼女も日本語は話せません。
自国だけでなく、旅先の国でもそんな行動ができるのかと面喰いました。
しかも彼女の席は、私の席よりもずっと遠い場所あったにもかかわらずです。
「日本人は親切」とよく言われますが、私が海外で見てきた限りでは、むしろ逆かもしれません。
この西洋人女性のような自然な優しさや行動力を、日本よりずっと頻繁に目にします。
そして、日本人がもし言葉の通じない海外で同じようなことをできるかと問われたら、、、正直、ほとんどいないのではないでしょうか。
以前、エジプトを旅したときも印象的な光景がありました。
信号のない横断歩道で、若い男性が通りすがりにお年寄りや身体の不自由な方の手を取って一緒に渡っているのです。
そんな場面を何度も見かけました。
日本ではまず見ない光景です。
日本の親切は、“恥の文化”からくる「義務的な親切」が多いように感じます。
一方で海外は、“共感から生まれる親切”が多いような。
それは、おそらく「教育の中で社会的行動をどう教えているか」の違いにも関係しているのでしょう。
「日本人は本当に親切なのか?」と。
改めて考えた日となりました。

